テレワークが当たり前になった今、自宅のネットワーク環境は仕事の生産性に直結します。「会議中に通信が途切れた」「ファイルのアップロードが遅い」といったトラブルを防ぐために、この記事では自宅ネットワークを快適に整えるためのポイントを解説します。
有線LANと無線LANの違いを知る
自宅でインターネットに接続する方法は主に2つあります。
有線LAN(LANケーブル接続)
安定した通信速度が得られるケーブルが必要なため場所が限られる遅延(ラグ)が小さく、Web会議に最適セキュリティ面でも有線の方が安全
無線LAN(Wi-Fi)
ケーブル不要で自由に移動できる壁や障害物の影響で速度が落ちることがある多数のデバイスが同時接続すると速度が分散する
テレワーク専用の作業場所がある場合は、LANケーブルで直接接続するのがおすすめです。どうしてもWi-Fiを使う場合は後述の設定を参考にしてください。
ルーターの置き場所が重要
Wi-Fiの電波が届きにくい・速度が遅いという場合、ルーターの設置場所を見直しましょう。
良い置き場所
部屋の中央付近高さのある棚やテレビ台の上壁際を避けた開けた場所
避けるべき場所
電子レンジや電話機の近く(2.4GHz帯の電波干渉)クローゼットや押し入れの中床に直置き隣の部屋(壁を多く挟む位置)
作業スペースとルーターが遠い場合は、Wi-Fi中継機(リピーター)やメッシュWi-Fiシステムの導入も効果的です。
Web会議に必要な帯域幅
テレワークで最も帯域を使うのはWeb会議です。主要サービスの推奨帯域の目安は以下の通りです。
| サービス | 最低推奨(HD) | 快適に使える目安 |
|---|---|---|
| Zoom | 上下1.5Mbps | 上下5Mbps以上 |
| Microsoft Teams | 上下1.5Mbps | 上下5Mbps以上 |
| Google Meet | 上下3.2Mbps | 上下10Mbps以上 |
家族が同時にYouTubeやゲームをしているとWeb会議の品質が落ちます。光回線(100Mbps以上)であれば通常問題ありませんが、マンションの共有回線や古いフレッツADSLを使っている場合は回線の見直しも検討しましょう。
回線速度は「fast.com」や「Googleの速度テスト」で簡単に計測できます。
VPNの基礎知識
会社のシステムにアクセスするために「VPN(仮想プライベートネットワーク)」を使用するよう指示されている場合があります。
VPNとは、自宅と会社のネットワーク間に暗号化された「トンネル」を作る技術です。社内にいるのと同じようにファイルサーバーやシステムにアクセスできます。設定はIT担当者から提供された情報をもとに行うのが一般的です。
また、フリーWi-Fi使用時の情報漏洩を防ぐためにVPNを活用するのも有効な手段です。
セキュリティ設定も忘れずに
テレワーク環境のセキュリティ強化は業務上の義務でもあります。
WPA3(または WPA2)に設定する
ルーターの管理画面からWi-Fiの暗号化方式を確認しましょう。古い機器では「WEP」になっている場合がありますが、WEPは簡単に解読されてしまうため危険です。現在はWPA3、最低でもWPA2を使用してください。
デフォルトパスワードを変更する
ルーター購入時のデフォルトIDとパスワードをそのまま使っているのは非常に危険です。第三者に設定を書き換えられるリスクがあります。必ずルーター管理画面にログインして、複雑なパスワードに変更しましょう。
ルーターの管理画面は通常ブラウザで「192.168.1.1」または「192.168.0.1」にアクセスすると開けます。設定方法は機種のマニュアルをご参照ください。
ファームウェアを最新に保つ
ルーターのファームウェア(内部ソフトウェア)は定期的に更新することで、セキュリティ脆弱性を塞げます。管理画面からアップデートを確認する習慣をつけましょう。
まとめ
快適なテレワーク環境の構築は、有線接続の活用、ルーターの適切な配置、十分な回線速度の確保、そしてセキュリティ設定の見直しの4点がポイントです。これらを整えるだけで、会議の途切れや情報漏洩のリスクを大幅に減らせます。
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