「Windows 11にしようとしたら『このPCは要件を満たしていません』と出た」——サポート終了以降、神戸・明石のBULLCOMに最も多く寄せられているご相談です。この表示が出た時点で、そのパソコンは正規の方法ではWindows 11に上げられません。では買い替えるしかないのか。判断の基準を整理します。
なぜ上げられないのか
Windows 11には、Windows 10には無かった要件が加わりました。よく引っかかるのは次の2つです。
- TPM 2.0:セキュリティ用のチップ。2016年頃より前の機種には搭載されていないことが多い
- 対応CPU:Intel第8世代以降が目安。それ以前は世代的に対象外
つまり**性能が足りないのではなく、世代的に対象外**というケースがほとんどです。「まだサクサク動くのに」と感じるのはそのためで、動作の速さとは別の基準で弾かれています。
判断の基準:この3点で決める
① 購入からの年数
| 経過年数 | 判断 |
|---|---|
| 5年未満 | 要件を再確認する価値あり。設定で有効化できる場合がある |
| 5〜7年 | 用途次第。ネットとメール中心なら延命も選択肢 |
| 8年以上 | 買い替えを推奨。他の部品も寿命が近い |
② 何に使っているか
- ネット・メール・年賀状程度 → 延命の余地あり
- 仕事の書類・会計ソフト・オンライン会議 → 買い替え推奨
- ネットバンキング・確定申告 → 買い替え推奨(お金が絡む用途はリスクが見合わない)
③ 直近で修理していないか
すでにバッテリー交換やSSD換装をしている場合、投資済みの分だけ延命の価値はあります。逆にこれから修理費がかかる状態なら、その費用を買い替えに回す方が合理的です。
「延命」で取れる現実的な手段
買い替えないと決めた場合、次の方法があります。
ネットにつながずに使う
最も確実です。年賀状ソフトや古い業務ソフトのためだけに残す、といった使い方なら現実的。ただしメールもWebも使えません。
用途を限定して使い続ける
どうしてもネットを使う場合は、**ネットバンキング・買い物・重要なログインには使わない**と決めてください。閲覧だけに留めるだけでもリスクは下がります。
Linuxを入れる
技術的には可能ですが、これまで使っていたソフトはほぼ動きません。**Windowsのソフトを使いたい方には向きません。**
「非公式な方法でWindows 11を入れる」のはおすすめしません
要件を回避してインストールする手順がネット上に出回っていますが、当店では推奨していません。
- Microsoftが更新の提供を保証していない(結局セキュリティ更新が来ない可能性がある)
- 不具合が起きても情報が少なく、自力での復旧が難しい
- 途中で失敗するとデータごと失うおそれがある
「サポート切れを避けるため」に入れたのに、結果的に更新が届かないのでは本末転倒です。
買い替える場合に見るべきスペック
| 用途 | メモリ | ストレージ |
|---|---|---|
| ネット・メール中心 | 8GB | SSD 256GB |
| 仕事の書類・オンライン会議 | 16GB | SSD 512GB |
| 写真・動画の編集 | 16GB以上 | SSD 1TB |
ストレージがSSDであることが最優先です。HDDのままだと、新品でも起動が遅く感じます。
BULLCOMのサポート
- Windows 11に上げられるかの判定(持ち込み診断は無料)
- 要件を満たす場合のアップグレード作業・データ保持
- 買い替えの機種選定、初期設定、旧PCからのデータ移行
- 不要になった古いパソコンのデータ消去
「まだ使えるのか、買い替えるべきか」の判断だけのご相談も承っています。[神戸市](/area/kobe)・[明石市](/area/akashi)へは出張も可能です。
まとめ
要件を満たさないのは性能不足ではなく世代の問題なので、設定変更では解決しないことがほとんどです。判断は購入からの年数・用途・修理歴の3点で。
とくにネットバンキングや確定申告に使っているパソコンは、延命よりも買い替えをおすすめします。判定だけでもお気軽にご相談ください。

