Microsoftが、Windows 11のメモリ使用量を減らす取り組みについて、その理由のひとつにパソコン用メモリの値上がりを挙げました。メモリが高くなったことで、メモリ8GBのパソコンが再び増えています。そこでWindowsの土台を軽くし、機能は使うときだけメモリを使う設計に改めていくとしています。
ただし、改良の多くはまだテスト段階です。この記事では、発表の中身と、今お使いの8GBのパソコンでできることをまとめました。
※2026年10月7日時点の情報です。
Microsoftは何を発表したのか
Windows部門のトップは、メモリ使用量の削減を進める理由として、メモリのコストが上がっていることを挙げました。メモリが値上がりすると、パソコンメーカーはメモリを抑えた8GBのモデルを増やします。8GBでも快適に動くよう、Windows側を軽くする必要が出てきた、というわけです。
Microsoftは2026年3月に、Windows 11のメモリ使用量を年内に減らす方針を示し、7月末には「8GB以上のパソコンでのメモリの最適化」を年内の重点項目に加えています。AIなどの追加の機能は、使うときだけメモリを使う方向で見直すとしています。
どこを改良しているのか
- アプリやWindowsの部品にメモリを割り当てる仕組み(メモリマネージャー)
- 使っていないデータを縮めて保管する仕組み(メモリ圧縮)
- アプリの画面を作る部品(WinUI 3)や、アプリの中でWebページを表示する部品(WebView2)
- ウィジェットやエクスプローラーなど、Windowsに最初から入っている機能
ひとつの設定を変えるのではなく、Windowsの内側からアプリの部品まで、幅広く手を入れているのが特徴です。
いつ届くのか
改良の大半は、まだ先行テスト版(Windows Insider)の段階です。一般のパソコンにいつ届くのか、どれくらい減るのかは発表されていません。これまでと同じなら、毎月の更新や年に1回の大型更新で少しずつ届くと考えられます。Windows Updateで最新の状態を保っておくのが、いちばんの近道です。なお、9月末から配信が始まった大型更新については「Windows 11 26H2の配信が開始」で解説しています。
8GBのパソコンは、今どのくらい余裕がある?
メモリの使い具合を確かめる
- キーボードの「Ctrl+Shift+Esc」を押して、タスクマネージャーを開きます
- 「パフォーマンス」を選び、「メモリ」をクリックします
- グラフと「使用中」の数字で、今どれくらい使っているかを確認します
ふだん使っているアプリを開いた状態で、使用率がいつも80〜90%を超えているようなら、メモリが足りなくなりかけています。
メモリ不足のサイン
- アプリを切り替えるたびに、数秒待たされる
- ブラウザで前に見ていたタブに戻ると、ページが読み込み直される
- 何もしていないのに、タスクマネージャーの「ディスク」の使用率が高い
- 「メモリが不足しています」というメッセージが出る
メモリが足りなくなると、Windowsはストレージ(SSDやHDD)を代わりに使ってしのぐため、動作が目に見えて遅くなります。
今すぐできる軽量化
- 使わないアプリを自動で起動させない:「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」で、不要なものをオフにします
- ブラウザのタブを開きすぎない:タブ1つごとにメモリを使います。使っていない拡張機能も外しましょう(詳しくはブラウザの高速化テクニック)
- 常駐アプリを見直す:画面右下の通知領域に並ぶアプリのうち、使っていないものは終了するか、アンインストールします
- ときどき「再起動」する:Windows 11は「シャットダウン」しても一部の状態を保存して次回に引き継ぐため、メモリをきれいに空けたいときは「再起動」のほうが効果的です
- Windows Updateを最新にする:今後のメモリの改良を受け取るためにも、更新は止めずに入れておきましょう
メモリを増やすか、買い替えるか
軽量化を試しても足りない場合は、メモリの増設か買い替えを考えます。
- デスクトップや一部のノートパソコンは、メモリを増やせます
- 薄型のノートパソコンは、メモリが本体の基板に直接取り付けられていて、増設できないことが多いです
- 増設でどのくらい速くなるか、気をつける点は「メモリ増設は本当に速くなる?効果と注意点」にまとめています
メモリの値段は上がる傾向にあり、増設や買い替えの費用も以前より高くなっています。まずは上の軽量化を試し、本当にメモリが原因なのかを確かめてから判断するのがおすすめです。パソコン自体が古い場合は、「パソコンの寿命は何年?」も判断の参考にしてください。これから新しく買うなら、メモリは16GB以上あると安心です。
BULLCOMでお手伝いできること
「動作が重いけれど、原因がメモリなのか分からない」「増設できる機種か知りたい」といった場合は、BULLCOMにご相談ください。
- 動作が重い原因の診断(メモリ不足か、ストレージの劣化か、常駐アプリか)
- メモリを増設できるかの確認と、増設作業
- 不要な自動起動アプリ・常駐アプリの整理
- 買い替えのご相談と、新しいパソコンへのデータ移行
持ち込みなら診断は無料です(料金ページ)。神戸市・明石市を中心に出張にも対応しています。当社でパソコンをご購入の方と年間契約の方は、リモートサポートでの対応も可能です。ご相談はお問い合わせフォームまたはお電話(078-912-2656/受付 9:00〜19:00)からどうぞ。
まとめ
- Microsoftは、メモリの値上がりを理由のひとつに挙げて、Windows 11のメモリ使用量を減らす取り組みを進めています
- 改良の多くはまだテスト段階で、一般のパソコンに届く時期や削減量は未発表です。Windows Updateで最新を保っておきましょう
- 8GBのパソコンは、タスクマネージャーでメモリの使い具合を確かめ、自動起動やブラウザのタブを見直すだけでも軽くなります
- 増設や買い替えは、軽量化を試して原因を確かめてから。薄型ノートは増設できないことが多い点に注意しましょう
参考:"Rising cost of memory," Microsoft explains why Windows 11 will use less RAM(Windows Latest・英語)

