2026年10月14日に配信されたWindows 11の月例更新のあと、「会社のWi-Fiや有線LANにつながらなくなった」「リモートデスクトップで接続できない」という報告が出ています。どちらも主に会社や組織で管理しているパソコンで起きているもので、原因と対処法がそれぞれ明らかになっています。
この記事では、2つの症状の原因、自分のパソコンが当てはまるかの見分け方、対処の方法をまとめました。
※2026年10月16日時点の情報です。
何が起きているのか
① 会社のWi-Fi・有線LAN・VPNにつながらない
10月の更新プログラム(KB5127648。Windows 11 の 24H2・25H2・26H2 向け)を入れたあと、会社で使われることの多い認証方式(802.1X/PEAP の MS-CHAPv2)で接続するWi-Fi・有線LAN・VPNが、つながらなくなることがあります。
Microsoftは、これは更新の不具合ではなく、セキュリティを強めるための仕様変更だと説明しています。古い認証の仕組み(NTLMv1)から作られる資格情報を、標準で使えないようにしたためです。
② リモートデスクトップで接続できない(エラー 0xC000000D)
9月下旬のプレビュー更新以降、「管理者保護」というセキュリティ機能が有効になっているパソコンに、管理者権限のない利用者がリモートデスクトップで接続しようとすると、エラー 0xC000000D で失敗することがあります。Microsoftはこの問題を認めて回避策を示しており、今後の更新で修正するとしています。
自分のパソコンは当てはまる?
- 家庭のWi-Fi:ルーターに書かれたパスワードを入れてつなぐ一般的なWi-Fiは、①の認証方式を使っていないため、通常は影響しないと考えられます
- 会社のWi-Fi:つなぐときに社員IDやユーザー名とパスワードを入れる方式なら、①に当てはまる可能性があります
- リモートデスクトップ:会社のパソコンに外から接続していて、10月の更新後にエラー 0xC000000D が出るなら、②に当てはまる可能性があります
更新が入っているかは、「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」で KB5127648 があるかで確認できます。
家庭のパソコンで更新後にネットがつながらない場合は、別の原因であることがほとんどです。「Wi-Fiが遅い・繋がらない時に試す5つの対処法」を試してみてください。
対処法
① 会社のWi-Fi・有線LAN・VPNにつながらない場合
- まずは社内の情報システム担当者や、ネットワークを導入した業者に連絡してください。会社全体の設定に関わるため、1台ずつ個別に直すより、まとめて対応したほうが確実です
- Microsoftが恒久的な対策として勧めているのは、MS-CHAPv2 を使わない、証明書を使った認証方式(EAP-TLS など)への切り替えです。EAP-TLS はこの変更の影響を受けません
- 急いで業務を再開したい場合の一時的な対処として、Microsoftはレジストリの設定で古い方式を許可する方法も案内しています。ただし、セキュリティを弱める設定で、操作を誤るとWindowsが不安定になるおそれもあるため、必ず管理者が行ってください
更新プログラムを削除する方法もありますが、10月のセキュリティの修正まで外れてしまうため、おすすめしません。
② リモートデスクトップで接続できない場合
接続先のパソコンで「管理者保護」を一時的にオフにすると回避できると、Microsoftは案内しています。会社の管理ツール(Intune やグループポリシー)で設定するものなので、社内の管理者に依頼してください。Microsoftは今後の更新で修正するとしているので、修正版が出たら更新を入れ、設定を元に戻しましょう。
更新プログラムは止めたほうがいい?
自宅のパソコンや、上の2つに当てはまらないパソコンは、更新を止める必要はありません。10月の更新には、ほかの不具合の修正やセキュリティの修正も含まれています。なお、10月14日の更新で、Windows 11 24H2(Home・Pro)のサポートは終了しました。まだ24H2の方は「Windows 11 26H2の配信が開始」を参考に、新しいバージョンへの更新を進めてください。
会社で多くのパソコンを管理している場合は、今後も大きな更新の前に、数台で試してから全体に広げると安心です。
BULLCOMでお手伝いできること
「社内に詳しい人がいない」「どの設定を変えればいいか分からない」といった場合は、BULLCOMにご相談ください。
- 更新後にネットやリモートデスクトップがつながらない原因の切り分け
- 社内のWi-Fi・VPN・リモートデスクトップの設定の見直し
- Windows Updateの管理(更新のタイミングや、試してから広げる運用)
- 法人のパソコン・ネットワークの保守
持ち込みなら診断は無料です(料金ページ)。神戸市・明石市を中心に出張にも対応しています。当社でパソコンをご購入の方と年間契約の方は、リモートサポートでの対応も可能です。ご相談はお問い合わせフォームまたはお電話(078-912-2656/受付 9:00〜19:00)からどうぞ。
まとめ
- 10月14日のWindows 11の更新(KB5127648)以降、会社の認証方式(MS-CHAPv2)を使うWi-Fi・有線LAN・VPNがつながらないことがあります。Microsoftは仕様変更と説明しています
- リモートデスクトップは、「管理者保護」が有効なパソコンに非管理者が接続するとエラー 0xC000000D で失敗することがあり、修正が予定されています
- パスワードを入れてつなぐ家庭のWi-Fiは、通常は影響しないと考えられます
- 会社のパソコンは、個別に直さず社内の管理者や導入業者に相談しましょう。更新プログラムの削除はおすすめしません
参考:Windows 11, version 26H2 known issues and notifications(Microsoft Learn・英語)/Manage changes to NTLMv1 and prevent network issues(Microsoft サポート・英語)
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